計算問題は得意なのに、図形問題はどうも苦手…。
最近は図形に苦手意識を持つ子供が増えているそうです。
それとは対照的に、中学校受験では図形問題が多く出題される傾向が続いています。
小学校でも4年生頃になると一気に図形問題が増えてくるのです。
玉井式「図形の極み」は、図形問題に特化した学習カリキュラムとして、話題になっています。
この記事はこんな悩みがある方におすすめ
- 自宅で出来る学習を探している方
- 図形の極みが気になっている方
- 図形問題への苦手意識をなくして欲しい方
実際に図形の極みを取り入れている子供の保護者の意見を取り入れながら、玉井式「図形の極み」について紹介していきます。
1.図形の極みとは
図形の極みとは、玉井式の学習メソッドを取り入れた、図形問題に特化した学習教材です。
数ある子供向けの教育教材の中では、比較的新しい学習教材になるため、「図形の極み」という名称も、「玉井式」という言葉も聞いたことがない、という人もいるのではないでしょうか。
まずは玉井式の学習メソッドと図形の極みについて解説していきます。
①玉井式の考え方
玉井式とは「子どもをAIを共存する未来でグローバルに活躍できる人に育てる」という考えをテーマとした、能力育成教材です。
AIと共存する未来で活躍出来る人に育てるためには、「イメージング力」が大切と言われています。
最近はタブレットの普及が盛んで、子供自信がイメージする機会が低下しているように思います。
そんな中で、玉井式の「イメージング力」という言葉にビビっときました。
(小学3年生の保護者)
玉井式では、
・表現力
・思考力
・判断力
という3つの力を育むことを重視しています。
また、この3つの要素は2020年に改革された大学入試にも盛り込まれるようになった要素でもあり、大学入試以前の高校入試・中学入試でも重視されるようになった内容です。
この3つの力の土台として、「イメージング力」が大切だと言われています。
イメージング力は、脳がやわらかい12歳までにこの「イメージング力を育てることが重要と言われているのです。
②イメージング力を育む「図形の極み」
そんな玉井式の学習メソッドを取り入れた教材の1つとして、図形の極みがあります。
平面図や展開図など、様々な図形問題を取り入れ、図形を頭の中でイメージしながら組み立てる習慣を身に着けられるカリキュラムとなっています。
図形はまさに、「イメージング力」が求められる分野でもあり、苦手だと感じている子でも、イメージング力を養うことが出来るのです。
計算などの算数は得意なのに、図形が苦手な我が子。何か対策は出来ないかなぁーと思っていたところ、おすすめされた図形の極みを取り入れるようになりました。
図形に特化しているカリキュラムがいいです。(小学5年生の保護者)図形以外の分野は他でも出来ます。学習塾と併用していたり、他の通信教材と併用していたり、何かと合わせて行う方が多いのではないでしょうか。
我が家でも、図形の極みと他の通信教材を併用しています。(小学3年生保護者)
③図形の極みの特徴
図形の極みの特徴を紹介します。
・イメージング力を鍛えて公式に頼らない「図形脳」を育てる
公式を覚えることでは解くことが出来ない、図形の成り立ちからイメージする力を付けます。
立体アニメーションを使うことで、視覚的にも学べる学習カリキュラムになっています。
進級式で学年に関係なく実力を養える
学年や年齢に関係なく、1人1人のペースで進めることが出来ます。
1つの単元が終了するときは、単元テストに合格した後に進級するシステムなので、しっかりと実力を付けながら進めます。
10級~1級まで段階的に進むことが出来ます。
頭脳と発達段階にベストタイミング
図形を解くテクニックはあとからでも養うことが出来ますが、図形を「イメージする力」という点では、脳が育つ時期に学ぶきっかけがあることが大切です。
図形の極みでは、発達段階の早いうちから図形に取り組めるようになっています。
図形の極みで学べる内容
図形の極みで学べる内容について紹介します。
①図形の極みのレベル分け
図形の極みは、多くの通信教材で取り入れられている、学年ごとの学習ではなく、10級~1級までのカリキュラムで、個々のレベルに合わせて取り組むことが出来ます。
まずは10級~7級程度の内容がまとめられた、体験版を受講します。
受講してみた結果から、何級からスタートするべきか判断します。
体験版の結果から、5級よりスタートしました。申し込み時に実力を確かめた上で、級は選択出来るんじゃないかと思います(小学3年生保護者)
②学べる内容
- 立体図形(回転図、切断図など)
- 展開図(さいころ、柱やすいなど)
- 平面図(面積の求め方など)
- 垂直と平行(同位角、対頂角など)
- 角度(円や多角形の内角の和、時計の角度など)
図形問題全般に特化した内容になっています。
各分野をまんべんなく学ぶ学習スタイルではなく、図形問題のみを取り扱った教材になります。
③学習の進め方
10級~1級までの各テキストに沿って進めていきます。
テキストと映像教材のダブルで学習することが可能です。
映像教材では、平面図形から立体図形への動きや、重なるブロックが動く映像など、分かりやすくアニメーション化して説明をしていきます。
1単元を行う期間に特に定めはないため、個々のスピードで進めることが可能です。
単元終了時には、単元テストを行い、合格すると次の級へ進むことが出来ます。
学習は個人で進めるスタイルと、通塾が必要になる場合があります。
次の項目で詳しく説明しますね。
図形の極みは自宅学習が可能なのか
公式サイトを見てみても、図形の極みを自宅で学ぶための申し込みページがないことにお気づきでしょうか?
図形の極みを自宅で学ぶためには、ワンステップ必要になります。
①申し込み手順
図形の極みの申し込みは、公式サイトから申し込むことは出来ません。
申し込みには、図形の極みを取り入れている一部の学習塾を通してしか申し込みをすることが出来ません。
<図形の極みを導入している塾>
・市進学院
・総合学習館イング など
図形の極みを導入している塾は、図形の極みの公式サイトに掲載されている、導入団体一覧から確認することが出来ます。
各学習塾で申し込みをすると、自宅で学習出来るIDが貰えます。
ID入手後は、週1回・月に数回など学習塾で図形の極みを学ぶか、オンライン授業等で学び、基本的には自宅で学習するような流れになります。
申し込み方法や、通塾回数は各学習塾ごとに異なるので、まずは近くの学習塾で図形の極みを取り入れている学習塾がないか、探してみてください。
図形の極みを取り入れている学習塾でも、通信教育の提供はしていない場合が多いので要注意です。
公式サイトにある「おうちで玉井式」とは違うの?
公式サイトには、「おうちで玉井式」と言って、自宅で学習出来る通信教材についての項目があります。
このおうちで玉井式では、「国語的算数教室」という教材のみであり、図形の極みの申し込みは出来ません。
②料金
料金は各学習塾で異なります。
市進学院の場合
・月謝 月6,600円
・テスト受講費 半期ごと1,158円
・テキスト費用 1級ごとに2,160円
学習塾イング
・月謝 7,000円(週1通塾コース)
4,500円(通信講座)
・テキスト費用 1級ごとに2,200円
各学習塾で価格が異なります。
通塾回数も違うので、費用は必ずチェックしましょう。
図形の極み以外に、各学習塾の本コースを受講していると、割引になるシステムもあるようです。
また、一部学習塾で図形の極みの受講が2021年3月より値上がりになるようなので、年度が切り替わる前のタイミングで申し込みを検討するのがベストだと思います。
学習塾ごとに料金が異なるため、近くで受講出来る塾があれば、費用を比較して検討出来るのもいいですね。
4.図形の極みをオンラインで学習するには?
図形の極みのオンライン学習は、申し込みを行う学習塾によって対応が異なります。
・通塾のみ可能
・申し込み後は完全自宅学習
・通塾と自宅学習の併用
・自宅学習とオンラインで学習
こうした対応を行っている場合がほとんどです。
オンライン学習を行っている学習塾でも、オンラインを受講するかどうかは、各判断に任せられていることもあり、申込制のようです。
費用は1回2,000円程度が相場となりますが、これも学習塾ごとに費用が異なるため、問い合わせてみてください。
また、中には個別でオンライン学習に対応してもらえる例もあるようです。
「距離的に通塾が難しい」ということを伝えると、ZOOMで対応してくれた、という報告がありました。
図形の極みでは、1単元終わるごとにテストを受けます。
つまり、次の急に進むためにはテストに合格する必要があるのです。
この単元テストのみ、オンライン対応を行っているという学習塾の例もあります。
5.図形の極みを自宅学習で取り入れるメリット
・苦手克服におすすめ出来る
・受験対策になる
・映像とテキストで学べる
映像教材が思っていた以上に役立っています。週に1度通塾もしているため、生の授業で見た復習として映像を見て、そしてテキストに取り組める流れがいいです。(小学4年生の保護者)
映像はタブレットでもスマホでもパソコンでも、何からでも見れるというのがいいですね。(小学2年生の保護者)
特別なタブレットを用意する必要はなく、手持ちのタブレットやスマートフォン、パソコンなどインターネットが繋がるものがあれば映像を見ることが出来る手軽さもおすすめ出来ます。
そして図形の極みの最大のメリットともいえるのが、受験対策におすすめ出来るというところです。
年々中学受験で図形問題が出題される傾向は増加しています。
中学受験で1番の要になるとも言われる算数で、さらにその中でも出題数が増加している図形を得意分野としておくことは、受験攻略にも重要なことなのです。
計算問題は得意なのですが、図形問題で躓く傾向にあり、塾でおすすめされた図形の極みを取り入れました。
通っている学習塾は集団学習が基本になるので、苦手分野を克服するために図形の極みを始めました。
難関中学を目指すなら図形の極みの1級まで理解する必要があるそうです。目標になるのもいいなーと感じました。
実際に受験対策の一貫として取り入れている人は多いようです。
図形の極みを受講出来る学習塾も、中学受験対策などを行う進学塾が多い点からも、受験対策に図形の極みが有効であることがわかります。
4~5級程度で中学受験の基礎問題なら理解出来るレベルです。
難関校を目指す場合は、1級まで出来ていることが理想的です。
実際に1級の問題が、難関校の入試と類似している問題が多いようでした。
6.図形の極みを自宅学習で取り入れるデメリット
・学習塾経由でしか申し込みが出来ない
・図形学習しか学習出来ない
・費用が学習塾ごとに異なる
・英才教育を意識した内容
自宅完結型で学習出来る通信講座ではないのが難点です。申し込み方法がいまいち理解出来ませんでした。(小学2年生の保護者)
自宅近くで申し込みが出来る塾がありませんでした。(小学3年生の保護者)
学習塾に行かなきゃいけないというのが面倒です。(小学3年生の保護者)
進研ゼミやZ会といった、自宅で直接申し込みをして、いつでもどこでも申し込みが出来る通信講座とは違って、塾経由にしないと申し込めない点が、最大のデメリットでもあると感じました。
地域によっても、取り入れている学習塾が複数あったり、逆に全然なかったりすることもあるため、受講費が学習塾ごとに異なるシステムだと、比較検討が出来ないこともデメリットだと思います。
図形学習しか出来ないので、苦手分野の克服や強化のみしか出来ません。他と併用することを考えると、教育費が気になります。
特に受験をするつもりはないので、気軽に取り入れられる学習内容ではないかなーと感じました。
図形問題に強くなるといった点や、図形問題の苦手を克服出来るといった点ではメリットを感じますが、中学受験をしない場合や、学校の学習範囲をクリアー出来ていればいいという場合には、少しハードルが高い学習内容であることもデメリットであります。
7.図形の極みを自宅学習におすすめな人
・中学受験を目指している人
・図形問題が苦手な人
・図形問題を解くことが好きな人
中学受験を目指している人には、図形の極みは特におすすめ出来る教材です。
受験をする予定がない人でも、図形問題を苦手としている子は多いと思います。
小学校の学習進度を見てみても、小学4年生頃から図形の問題は増加し、さらに比の問題など図形的思考を求められる分野も登場します。
苦手な分野を苦手なままにしないためにも、図形脳を育てる図形の極みがおすすめ出来ます。
また、図形の極みでは「図形の勉強しか」ありません。
各分野学べる通信教材では、
・苦手だからやらない
・やることが多くて面倒になってしまった
・得意なところだけ伸ばしたい
そんな悩みを解決出来るのが、「図形の勉強しか」ない図形の極みの特徴でもあり、おすすめ出来る点です。
図形が好きだからという理由で始めましたが、図形問題が得意になり、学習意欲が向上した感じがします。(小学3年生保護者)
図形の極みで養う、空間認識能力やイメージング力というのは、図形以外の分野でも活かせることだと思います。(小学4年生の保護者)
8.図形の極みを自宅学習におすすめしない人
・図形問題以外も幅広く学びたい人
・学校の学習範囲以上を求めない人
図形問題以外にも、幅広く学びたい場合には、図形の極みのカリキュラムとは異なるのでオススメが出来ません。
小学校の学習内容でも、図形の問題は出題されます。
近年は小学校の学習内容でも、特に小学4年生頃から図形問題は多く出題されるようになりました。
とはいえ、図形の極みでは級が上がることに、より高度な図形問題が出題されます。
小学校の学習の補習として学ぶことを目的とするなら、図形の極みはおすすめ出来ません。
図形の極みを自宅学習でやる方法のまとめ
図形の極みは、図形問題に特化した学習教材であることが分かったと思います。
- 自宅でやりたい
- 月に何回かは通塾したい
- オンラインで対応してもらいたい
ライフスタイルと合わせて、どういう方法が学習しやすいのかで、申し込み先を判断するのもいいかもしれませんね。
小さいうちから養いたい、「イメージング力」は、図形分野以外にも活かせそうで、ますます図形の極みが気になりました。