日本人はなぜ中学から英語を勉強しているのに話せないか?
これって当然のことだし、学校の英語教育のシステムもやり方が間違っています。
基礎的な部分を学ぶには、学校の英語学習システムって、的を得ているんですが、中学校や高校で習う英語は、『話す』ための英語ではないからです。
『話す』ための英語をすれば、英語は話せるようになります。
このページでは、『話す』ための英語ってなにかを説明していきます。
中学校、高校で教えていたこと
私が、中学校、高校に通っていたのは、かれこれ20年以上前になるので、現時点でどういうふうに違うかは全く分からないのですが...。
私が、中学校や高校で習った英語は、教科書を読んで、先生が単語、熟語、文法を解説していき、文章を訳して、テスト勉強のために単語や熟語を暗記したり。中学校では、長文を訳したりしませんでしたが、高校では長文を訳したり、単語や熟語を使った作文もやっていました。基本的に、英語の先生は、教科書を読んで、黒板に重要なポイントを書いていく。
それのどこに『話す』要素がありますか?
どこにもないですよね?
単語、熟語は覚えています。高校時には、長文も暗記させられました。
だけど、『話す』ための英語は、どこにもないです。これじゃ、英語を話せるようにはなれません。当然のことです。
英語を話すための努力が必要
英語圏の子供たちは、日本の日本語を学ぶ子供たちと同様に、母国語の本を、小さい頃から何冊も何冊も読みます。最初は親に読んでもらってた本も、学年が上がるにつれ、自分で読めるようになってくる。6歳になると、簡単な絵本は、自力で読めてしまいます。
日本人が英語を話すようになるには、英語を話すための努力をする必要があります。子供が小さい頃から英語の本を読んだりするのと違い、舌や脳は、すでに日本語が定着してしまっています。柔軟な時期の小さい時分から、英語を勉強する方法と同じわけにはいきません。
英語を話せるようになるには音読するのが一番!
それでも、はじめは、中学校、高校で使った教科書を音読するのが、一番良いと思います。教科書がないなら、NHK英会話講座とか。私も、TOEFL勉強していた時に、NHKビジネス英会話(ラジオ)には大変お世話になりました。当時は、テキストとテープが別売りで販売されていて、テープは比較的高いので、ラジオ放送時にタイマーを合わせて録音しておいたりして、使っていました。
教科書やテキストを音読する時、気を付けることは、話し手の話す英語の速度になるまで、何度も何度も音読を繰り返すこと。もう、暗記してしまう、くらいのいきおいで、何度も音読します。
たまに、自分の音読しているのを録音してみるのも良いかもしれません。発音やスピードを確認するために、良い方法だと思います。
次のステップは相手と話すこと
さすがに音読だけだと、残念ながら、全然話せるようにはなりません。英語を話す相手を見つけて、話すことが必要です。
英語が母国語の人がいなければ、日本人相手でも構いません。でも、日本人相手に英語で話すのは、わりと恥ずかしくもあります。日本語で話せば通じる相手って分かっているので、自然と日本語で話してしまうし、日本人同士はわりと間違う箇所が同じなので、間違いが目に付いてしまい、気になってしまったりします。
あと、英語が母国語の人が良いというのは、アクセントの問題です。日本人には、日本人のアクセントがあります。これは、アメリカに19年居て、国際結婚&現地企業勤務を経ても、やはり日本語のアクセントは抜けません。おそらく、日本にいる日本人からみて、私の話す英語は流ちょうに聞こえているかもしれませんが、母国語が英語の人が聞けば分かる日本人的アクセントが残っています。
エクスチェンジパートナーを探すのでも良いし、英会話の教室に通ったり、オンラインで英会話のクラスを取ったりするのも良いと思います。
まとめ
私自身は、日本の中学校、高校の英語教育は、間違っているとは全く思いません。ただ、少しやり方が古い。中学校、高校で学んだ、英語の単語、熟語、文法の基礎は、今も私の経験で役に立っています。むしろ、それが無かったら、アメリカで大学を卒業できなかったといっても過言ではないです。なので、本当にありがたいし、良かったと思います。
ただ、もっとプラスアルファが必要なんですよね。それが英語を『話す』ための努力。これしないと、話せるようにならない。当然のことです。